テニスコートのサイズは 縦23.77m、シングルスでは横8.23m、ダブルスでは 横10.97mとなります。
ネットの高さは中央が0.914m、両端が1.07mと細かく指定されています。1番真ん中の高さは両端と比べて、15.6cmも低くなっており、ボール2個分以上差があります。違う言い方をすれば、真ん中を狙った方がボールを返しやすいということです
ちなみにテニスボール(硬式)の直径は、6.54〜6.86cmと定められています。
テニスコートの種類
コートの表面に用いられる素材は様々で、ハード、クレー、グラス、砂入り人工芝、カーペットコートの5種類に大別されます。
[ハードコート]
ハードコートは、セメントやアスファルトなど硬い下地の上に、化学樹脂がコーティングされているコートです。名前の通り表面が硬く、ボールが良く弾み、スピードが出るのが特徴です。
化学樹脂のため、色鮮やかな見た目で、緑色や青色などがよく使われています。また、滑りにくく、ブレーキをかけると「キュキュッ」っと音がするのもことコートならではです。
他のコートに比べ、維持管理がしやすく、世界中でもっともポピュラーなコートです。コートの乾きも良く、雨が降った後も比較的すぐにプレーできるようになります。
テニスの4大大会では、全豪オープン、全米オープンがハードコートを採用しています。
[クレーコート]
クレーコートとは、土でできたコートのことです。土質材料を固めた地面の表面に砂を撒いたものです。撒く砂の種類によって見た目の色が変わります。全仏オープンに使われているのは、レンガを粉状にした赤茶色の見た目のもので「レッドクレー」と呼ばれます。日本の校庭などに見られるのは、真砂土を撒いた「イエロークレー」と呼ばれるものが一般的です。
クレーコートの特徴は、球足が遅くなることです。ボールにスピードが出ないため、ラリーが続きやすくなります。
また、ハードコートに比べ地面に弾力があるため疲労感が少なくすみ、選手の足の疲労を軽減してくれます。
デメリットとしては、天候に左右されやすいところです。一度雨が降ると乾くまでに時間がかかり、すぐには使用できません。半乾きの状態でプレーすると、ボールが弾まなくなります。また、風が強いと砂が飛びちったりもします。
[グラスコート]
グラスコートとは天然芝のコートのことです。特徴は、もっとも球足が速くなることです。また、バウンドも低くて不規則になりがちです。
4大大会の中では、ウィンブルドンのコートに使われています。
以前は全豪オープンや全米オープンでもグラスコートが採用されていましたが、芝の維持管理に手間や技術、費用がかかるため、現在では激減しています。日本国内でもほとんどグラスコートはありません。
[砂入り人工芝コート]
人工芝に砂を撒いて、適度に摩擦を軽減しているコートです。1990年代に急速に普及し、日本の公営コートでよく見かけます。天候に左右されにくく、雨の多い日本に合ったコートと言えます。
日本以外にはオーストラリアやニュージーランドでも普及していますが、それ以外の国では、ほとんど見かけることがありません。
[カーペットコート]
カーペットコートは、毛織繊維の絨毯のような素材を敷いて造られたコートです。主に屋内のテニススクールなどで使用されています。プレーした感じはハードコートに近く、球足が速くなるのが特徴です。
屋内でしか使用できませんが、維持管理の手間が少ないのが良い点です。
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