現在、日本で最もポピュラーに使われている紙・コピー用紙のサイズが「A4」という規格です。
大きさは横210mm×縦297mm。
会社の書類や学校のノート・ルーズリーフなどでもよく使われているサイズです。本棚や鞄、ランドセルなども「A4」を意識して造られているものが多いです。
A4サイズを2枚つなげるとA3(297×420mm)になり、A4サイズを半分にするとA5(148×210mm)になります。
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A・B 用紙サイズ一覧表 | |||||||
A0 | A1 | A2 | A3 | A4 | A5 | A6 | A7 |
B0 | B1 | B2 | B3 | B4 | B5 | B6 | B7 |
A4サイズのあれこれ
・A4サイズとB4、B5サイズとの比較
B5サイズ = 182×257mm
A4サイズ = 210×297mm
B4サイズ = 257×364mm
図を見るとわかりますが、A4サイズとの比較はこんな感じ。
B5とB4のあいだの大きさがA4であることがわかります。A4とB4を比べるとB4の方が大きいです。
・A4サイズ用の最適な封筒
[A4用紙を折らずに送付する場合]
A4サイズの紙を折らずに送付できる最もポピュラーな封筒は、角形2号 (角2) 封筒です。
角2封筒の大きさは240mm×332mm。
[A4用紙を三つ折りにして送付する場合]
A4サイズの用紙を三つ折りにするとキレイに収まるのが、長形3号 (長3) 封筒です。
長3封筒の良いところは、郵便局で「定形郵便物」で送ることができる点です。書類が折れていても問題ない場合は、安く送付できる長3封筒がオススメです。
長3封筒の大きさは120mm×235mm
・A4用クリアファイルのサイズ
A4用クリアファイルの大きさは220×310mmで、A4 (210×297mm) の用紙が若干の余裕をもって収まるサイズとなっています。
ちなみに、A4用クリアファイルを使用した場合でも、上記で説明した角形2号 (角2)封筒内に収めることができます。
・A4サイズを基準とした商品
「A4サイズ」を基準としてつくられている商品は数限りなくあります。代表的なものを挙げると、コピー用紙やノート、ルーズリーフ、フラットファイル、キングファイル、雑誌などがそうです。
それ以外にも、コピー機、プリンター、複合機、かばん、ランドセル、本棚、
など間接的に関わっている商品も多数あります。
・A4サイズの縦横比率
210mm:297mm=1:1.414 正確には1:√2(ルート2)
となります。
1:√2は「白銀比」とも呼ばれ、A判以外にも、B判にも使われています。白銀比の特徴は、半分に折っても、長方形の形が変わらないところです。A4サイズの用紙を正確に半分に折るとA5サイズになるし、それをさらに半分に折るとA6サイズになります。逆にA4サイズの用紙を2枚並べるとA3サイズになり、A3を2枚並べるとA2になります。
白銀比はその他に、建築物(法隆寺など)やキャラクターデザイン(キティちゃんの顔など)にも使われています。
・そもそもA判、B判って何なの?
A判というのは、19世紀末頃ドイツの物理学者オズワルドによって提案されたドイツの規格で、それを日本工業規格に導入しました。面積が1平方メートルの「ルート長方形」をA0とする考えです。現在、A判は国際規格となっており、世界各国で使われています。
B判というのは、日本独自の規格で、当時日本で広く流通していた「美濃和紙」を元に面積が1.5平方メートルの「ルート長方形」をB0とする考えです。この規格は日本国内だけで使用されていますので、海外では使われていません。
ちなみにA判で1番利用されているのが「A4サイズ」で、B判で1番利用されているのが「B5」サイズになります。
昔の日本では、国・地方公共団体などが、職務上作成する公文書は「B4」または「B5」が使われていました。しかし、1990年代に国際規格に合わせることとなり、「A4」や「A3」サイズに変更されていきました。
学校も昔はノートはB5で印刷物はB4が主流でしたが、今やA4やA3が標準となっています。
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